【インボイス制度】委託販売のときのインボイス。発行方法は?

2023年10月から開始されたインボイス制度。

今回は、委託販売をしているときのインボイスは誰が発行するのかというお話しです。
委託販売は、自社が直接購入者に販売する代わりに、他の会社に代わりに販売してもらうことを言います。

委託販売は法人だけでなく個人事業主でもよくあるケースだと思うので、押さえておきましょう。

目次

委託販売のインボイス発行方法は2種類

委託販売するとき、購入者へのインボイス発行方法は2種類、「代理交付」と「媒介者交付特例」があります。

代理交付

代理交付は、委託者の代わりに、受託者が委託者の氏名や登録番号を記載したインボイスを交付します。

下の図で言うと、受託者B社が、委託者A社の氏名と登録番号を記載したインボイスを購入者に交付することになります。

代理交付

このとき、委託者A社はインボイス登録事業者でないといけませんが、受託者B社はインボイス登録していなくても構いません

媒介者交付特例

もう一つは、媒介者交付特例です。この場合、受託者が、自身の氏名や登録番号を記載したインボイスを委託者に代わって購入者に交付することができます。

下の図でいうと、受託者B社が、自身の氏名と登録番号を記載したインボイスを購入者に交付します。

媒介者交付特例

この時、委託者A社だけでなく、受託者B社もインボイス登録事業者である必要があります

また、B社は購入者に交付したインボイスのコピーをA社にも速やかに交付しなければなりません。

(出典)国税庁インボイス制度に関するQ&A(問48)

まとめ

今回は委託販売のときのインボイスの交付についてお話ししました。

代理交付をとるか媒介者交付特例をとるかは、受託者がインボイス登録事業者かどうか、事務処理の手間はどうか、などを加味して、委託者と受託者双方で決めておく必要があります。

ご参考にしてみてください。

免責
ブログ記事の内容は投稿時点での税法その他の法令に基づき記載しています。また、理解のしやすさを優先し、厳密ではない解説をしている部分があります。本記事に基づく情報により実務を行う場合には、専門家に相談の上行ってください。

\ まずはお気軽にお問い合わせください /

目次